浜松市にあるホテルアマンは、ウォータースライダーやアスレチック、部屋の中にある「UFO」で知られる昭和遺産ラブホテルだ……った。
2020年、突如長期間のリニューアル工事に入り、同年12月15日17時にグランドオープンし、屋号も「ホテルAMAN」に改めることとなった。リニューアルに至るまでのメモのまとめは下記の記事をご参照いただきたい。
グランドオープンに際し、アプリで実施していた試泊キャンペーンに当選したので、その時のレポートをここにまとめたいと思う。
【浜松アマン209①】
— あまみのラブホ探訪🏩昭和ラブホ🏩平成ラブホ (@showa_loveho) December 14, 2020
明日12月15日17時にグランドオープンする浜松のホテルアマンの試泊に当選したので行ってきました。
ホテルアマンと言えば、ウォータスライダーとかUFOの建造物が有名。なので、今回は209号室にお邪魔しました。
写真は以前アマン209号室にあったUFO pic.twitter.com/nYE7AYYxMh
今回は209号室へ
試泊での客室は決まっておらず、自由に選ぶことが可能だった。
いくつか見たい部屋はあったが、UFOのある209号室へ入室することにした。以前はこのようなUFOが客室内にあったのだがリニューアルでどのように変わったのか。
もしかしたら、UFOが残っているかもしれないという一縷の望みもなくはなかった(リニューアルまとめ参照)し、即決で209号室へ。
外観や共用部分は塗り直して綺麗にはなっているけど、原型は留めていた。209号室のガレージに車を停めて、ガレージ奥のドアで試泊の合言葉をお伝えし、入室。
まずは結論
結論からになってしまうが、UFOはお空に帰ってしまった……。
ドアを開けた瞬間、見た目が違いすぎて度肝を抜かれる。
UFOがあったころ、あまりに素晴らしい客室だったので私の目には煌めいて見えたものだけど、今は物理的にキラキラしていて眩しい。「以前の面影は1mmもないなぁ」という印象なのだが、強いて言えば、天井の高さに見覚えがあるか……?というくらい。
水回り
旧アマン209号室に入室したことのある方はご存知かと思うが、以前はリビング・ベッドスペースの階下に水回りがあったけど、現在はワンフロアとなっている。
あれだけデカいものがなくなれば、スペースとしては余裕ができるのは自然なことで、ワンフロアに変わったのも不思議ではない。
フェティッシュなデザイン
また、客室奥……位置的にはベッドの向かい側あたりにちょっとした通路があり、奥に何やら隠し部屋のようなものが……。
中に入ると磔できる什器が置いている。エロティックなオブジェもあって、メインの客室同様フェティッシュなイメージだ。什器横にはインターホンのボタンが設置されていて、押すと音がなる。これは現地で実際に鳴らしてみてほしい。
そして、メインの部屋にもSMイメージのアイテムが床のショーケースに入っていて妖美な雰囲気。
高級家電の数々
この部屋はアマンスイートという一番高いランクに設定されている。
75インチTV、VODをはじめ、高級家電のLGスタイラーやダイソン加湿空気清浄機、ダイソンドライヤーが揃っている。高級家電をラブホで試せるというのは、往年のマインドを感じるところだ。
ホテルAMANのラブホめし
さらに、今回の試泊ではウェルカムメニュー4品、グランドメニューから6品、モーニング2品(いずれも2人合わせて)もいただけた。
まずはウェルカムメニューのケーキと手作りポテチ。ウェルカムメニューはメンバー1人1品無料での提供。これ無料なのか……と感心しきり。美味しい!
次はグランドメニュー。どれも美味しく、メニュー表の再現度も高いなという印象。量もしっかりあるので、満足感が高い。
(レポのために満遍なく注文したらとんでもない量になったのでお腹ぱんぱんになったのは言うまでもない)
心中は複雑……だけど
昭和遺産ラブホテルがお好きな方にとって、今回のリニューアルは心中複雑だろう。
長らく愛されてきたアトラクション付き客室がなくなり、またひとつ貴重な歴史が消えてしまったことに間違いはないのだから。もちろん、ご多分に漏れず、私も複雑だし寂しい気持ちである。
しかしながら、このご時世・タイミングにこれだけの投資をされ、リニューアルオープンされたことは並大抵のことではないと感じている。
昭和の趣の残るラブホテルが、できる限り生き残って欲しいという思いには変わりはないけれど、ラブホテルという業態と文化自体が続いていくことの意味を改めて考えさせられた。時代性問わず、浜松のホテル街がどんどん盛り上がっていくことを願ってやまない。
ホテルAMAN 詳細
静岡県浜松市東区常光町810-10
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