国道9号線を走る旅をはじめて、初日の夜。皆生温泉界隈をうろうろしていると、これぞ昭和遺産!な射的場を発見した。
扉には「第三射的場」の文字。扉は開いているものの、もう商いを始めているのかわからず、どうしようか悩んでいると中から一人のおばちゃんが出てきた。
入店
「射的していきな~!」と声をかけていただいたので、じゃあ…と入店。中には飼い犬のダックスが2匹おり、ある意味でとても賑やかだった。
雑誌掲載店だった…その雑誌とは
おばちゃんは、「ここはね~、全国誌にも載ってるんよ!」と嬉しそうに話してくれた。るるぶとかまっぷるとかそういうものだと思っていたけど、これね、と出されたのはワンダーJAPAN(しかも2冊)だった。お客さんからもらったらしいそれは、たくさんの人に見せたようでシワシワになっていた。
遊んでみる
射的
射的は500円で、10か12くらいの玉をもらってプレイ。玉の正確な数はちょっと失念しちゃったわ…。
ここの射的では、的にそれぞれポイントが割り振られていて、合計の点数で、様々な景品がもらえる。どの的が難しくて、どの的が簡単かおばちゃんが懇切丁寧に説明してくれる。また、跳ね返ってきた玉は再利用可能なのでバンバン使っちゃいましょう。
パチンコ
射的の反対側には、ラークのパチンコがある。昔は景品にLARKが出てきたらしいが、今は稼動していない。とはいえ、見て良いですかと声をかけると電源を入れて、チカチカ光るパチンコ台を堪能させてくれる。
皆生温泉娯楽の今昔
実は、大人のおもちゃ屋へ行く前に射的で遊んでいて、しばらく時間をおいてから大人のおもちゃ屋へ行き、誘導されて、また射的へ行ったんだけど、その日のお客さんは私たちだけのようだった。GWだったのに…。
昔、皆生温泉一帯は、休日にはお祭りのように賑わっていて、その雰囲気がとても好きだったとおばちゃんは話していた。現在はというと、皆生は「宿泊先」以外の何物でもなく、ホテルにチェックインしてしまうと、外に出るお客さんは少なくて、昔のようなお祭り感はまったくないとのこと。実際、その日も皆生の夜はとても静かだった。
結局、世間話や鳥取のおすすめスポットの話なんかを1時間ほどして、お店を後にした。射的・大人のおもちゃ屋共に、とってもディープな時間を過ごすことができ、大満足!!
2020年夏、再訪
不定期ながら、何度か再訪していた「第三射的場」だったが、2020年夏に再訪したところ、閉業していた。
射的の面影も、大人のおもちゃ屋の面影も、何もかもなくなっていて、夢だったんじゃないかと思うくらいだった。
近くのホテルの方に「射的、閉めたんでしょうか」とお聞きしてみた。
2020年春ごろまで、「射的」の存在は確認していた。が、ゴールデンウィークあたりから皆生温泉一帯がコロナウイルスによる営業自粛をしていて、自粛があけたのが6月ごろ。再び出勤してきたときには、すでにこの状態になっていたそうだ。
結局、正確な閉鎖日時はわからなかったし、そもそもこれがコロナウイルスの影響かどうかも定かではないが、まったくの無関係と考えることも、今の私には難しい。
第三射的場
住所:鳥取県米子市皆生温泉
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