大雨の中着いたところは
春先。せっかく良い季節だというのに、せっかくの連休だというのに、めちゃくちゃな大雨だ。車の調子も悪く、それなのに遠くまで来てしまった。これももちろん、ラブホ探訪のため。まだ見ぬラブホテルを記録するために来たのは、山の中だった。
到着
広めの県道から脇道に入り、細い道をずんずん進んでいくと現れるのが今回ラブホ探訪をしたホテルだ。ゲートをくぐれば、コテージがポツポツと等間隔に並んでいる。
各コテージで目隠しの役割を担う植木は、綺麗に剪定されていた。昼間なのでわからないけど、おそらくイルミネーションかな?と思えるコードも、植木にかかっている。かなり手入れをされている印象だ。
いざ、入室
ガレージ横のドアから入る。目の前に細い廊下と、バスルーム・洗面台・トイレが点在しているのが確認できる。
水まわり
洗面台
洗面台は廊下右手に。本当に本当にシンプルな洗面台で、無駄なものは一切ない。アメニティも最低限のものだけを設置している。
トイレ
トイレは廊下一番奥、正面にある。奥行きがコンパクトな印象はあるものの、清潔だ。
バスルーム
バスルームは玄関からみて、廊下左手。廊下の一面がガラスの引き戸になっており、バスルーム全体が見えるような形になっている。
広いバスルームにはサウナとバスタブが二つあり、うち一つは水風呂専用だ。バスルームはタイルとコンクリートでできており、無機質な雰囲気。
なのに照明はペンギンの形をしていて、ちらりと覗かせる乙女心にグッときてしまう。
アメニティ
洗顔料、化粧水のボトルのほか、カミソリ・ヘアバンド・コットンセット・ヘアブラシ・シャワーキャップの設置あり。メイク落としや乳液など、細かいものはないので、泊まりの際は持参するほうが安心だ。
メインルーム
メインルームは廊下右手に位置している。居間と寝室といった具合で分かれていて、コンパクトながら旅館のように静かで落ち着く空間となっている。
テレビ・電子レンジ・電気ケトルなど基本的な備品は揃っており、快適に過ごせそうだ。携帯の電波は圏外になってしまったが、wifiが利用できるため、スマホ・PCなどを利用する分には困ることはないだろう。
ベッドルームにはカラフルな照明が設置されていて、ガラス越しに見ると妖しくひかる様が美しい。
部屋着はガウンと、真っ赤な襦袢が用意されている。鶴の柄と、淡いピンクの半襟のコントラストが妖艶だ。
個人的に良いなぁ、と思ったのが本棚。90年代の古いエロ雑誌なんかも置いてあり、なかなか見る機会のない雑誌にワクワクした。
どういうチョイスかわからない漫画本たちの並びも、雑多な雰囲気がラブホテルらしくて良い。
まとめ
一見地味ではあるが、タイポグラフィや備品などひとつひとつ丁寧に見るとおもしろい。また、広いバスルームや落ち着く客室などは、実際に利用するときに重宝するはず。今回は残念ながら入室できなかったが、アレも現存している。お近くの方はぜひ、遊びに行ってみてほしい(見に行った人は、写真を見せていただけるととてもとても嬉しい……!)
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