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【静岡・浜松市 ア・プレスト 14号室】貴重なせり上がり回転ベッドを堪能できるお部屋

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訪問後2年以上経過している記事です。料金・内装・サービスなど、状況が変わっている場合があります。悪しからずご了承ください。

浜松は何度か訪れている街だ。浜松は、それはそれは素晴らしい昭和遺産ラブホテルが集まっている。

浜松に来るたびに、いろんなラブホテルに立ち寄っているのだが、今回は「ア・プレスト」というラブホテルへ行ってみた。

目次

モーテルタイプのア・プレスト

いわゆるモーテルタイプ、1つのガレージにつき1つの部屋が割り当てられていて、ガレージからそのまま客室へ入室できるタイプだ。

ガレージの壁には「珍しいUFOベッドのお部屋」と書かれていた。私が知る限り、「UFOベッド」の表記がある部屋でハズレはない。

はやる気持ちを抑えて駐車し、荷物をまとめた。ガレージ奥、左手に階段があるので、そこからの入室だ。靴は階段を上がる前に脱いでスリッパに履き替える。

階段を上りきると、精算機やルームサービスを置くためのワゴンなどが備わっていた。左手に部屋へのドア……“珍しいUFOベッド”といよいよご対面だ。喜ぶ準備はできた。ドキドキしながら、ドアノブを押し込んだ。

感動のご対面……?

……あれ?
普通のベッドやん……。

まぁ、昭和遺産ラブホテルを追いかけているとよくあることではある。内装が変わっても写真やwebサイトが更新されておらず、がっかりしてしまうことは。

しかし部屋に入ると不自然な場所に階段がある。どうやら上がっても良いようだった。「がっかり」に振り切ったメンタルが急速に持ち直してきて、とにかく上のフロアへ。

上のフロアへ

そこには、ワインレッドのスカートをまとったような、可愛らしいパステルピンクのUFOベッドがあった。良かった、UFOベッドは確かにこの部屋にあった。

それにしても、ベッドの足回りを隠すように広がったワインレッドの布、なんだか良い予感しかしないぞ……と思いながら、ヘッドボードを覗き込む。「回転操作」と書かれた操作盤の横に、もうひとつ操作盤がある。

そこには三つのボタンが並んでいて「上昇」「停止」「下降」とある。そう、このベッドはただのUFO型ベッドではない。「せりあがりベッド」だった。

超レアなUFO型せりあがりベッド

このUFO型せりあがりベッドは、保存状態も非常によく、軋むような音も気になるものではないし、可動状態も良い。このベッドも、だいたい2mくらいまで上昇するもので、せりあがったベッドから眺める部屋はなんとも素敵なものだ。

天井へ向かって……
ぐんぐん伸びていく
最高で2mほど。実際に乗ると結構高い。

せりあがりベッドのすぐ前にあるテーブルには「日本に2台だけのUFOベッド」と書かれたインフォメーションが置かれていた。

後々、お話を伺ったところ、「以前TVか何かで、せりあがりベッドが貴重であることを知り、関東かどこかにあることを報じていたけど、当店ともう一つの設置店は、具体的には存じ上げません」とのこと。

UFO型のせりあがりベッドといえば、沼津市の大宮アイネ本館にもあるが、ここのことだろうか。UFO型でなければ、福岡や佐賀にも「せりあがりベッド」は存在している。

いずれにしても大変貴重な存在であることに変わりはないので、お近くの「せりあがりベッド」を楽しんでほしい。

さて、この14号室の詳細について、順番に紹介したい。

水回り

前述のとおり、この部屋は2フロアに分かれている。

ガレージから上がってすぐのフロア(以下、2階と記載)。それとUFO型せりあがりベッドのあるフロア(以下、3階と記載)。

実はそれぞれにバスルームやシャワールームといった設備が備わっている。

2階

2階のバスルームは、トイレと洗面台、バスルームが一体になっている。

トイレはきちんと個室のようにはなっているが、隣にはすぐバスタブがあるという不思議なつくりだ。

洗面台は広く、アメニティも不足はないので急な泊まりでも安心だ。

また、バスタブは非常に大きく、優雅なバスタイムを楽しむことができる。

アメニティ

男性用
  • シェービングジェル
  • 洗顔料
  • 化粧水
  • ワックス
  • すべてパウチのもの

すべてパウチのもの

女性用
  • クレンジング
  • 洗顔料
  • 化粧水
  • 美容液

すべてパウチのもの

その他
  • 歯ブラシ × 2本
  • カミソリ
  • ヘアバンド
  • コットンセット
  • ヘアブラシ
  • マウスウォッシュ

3階

3階には、シャワールームが備わっている。

SMプレイができるような、はりつけ台もあるのでマニアックなカップルも満足な設備だ。

化粧水などの細かいアメニティは2階のバスルームのみだが、シャンプー・リンス・ボディソープやマッサージローションはボトルで備え付けられている。トイレは2階のみ。

2階の設備

メインで使うのは2階のようで、ほとんどの設備は2階に揃っている。

テレビ、カラオケ、電子レンジ、電気ケトル、持ち込み用の冷蔵庫など、基本的なものは一通り揃っており安心だ。

ただ、自販機冷蔵庫はなく、ドリンクは注文制になるので抵抗のある人はコンビニで買い出してから行くのをオススメする。

無料のドリンクサービスのほか、客室備え付けのお茶とコーヒーも2個ずつある。

3階の設備

3階にはスロットとTV、プロジェクターという非常にシンプルなラインナップ。プロジェクターは、見たところTVしか映らなかった。

予約と複数利用

このラブホテルのすごいところは、宿泊の電話予約が365日OKなこと。ラブホテルでは、一般的に予約という概念が存在しないのだけど、ここはOK!(希望の客室を指定できるかの確認を失念していた……予約をされる際は要確認)

さらに、この14号室については、8名まで同一料金で複数人利用も可能(ルームチャージ500円+税、洗面セット・バスタオル・サービスドリンクの追加は700円+税が別途必要)だ。

複数利用についても、一般的にラブホテルでの複数人数利用はNGなところが多い。利用可能だとしても、一人追加につき客室利用料の半額分を基本料金に追加していくことが多いのだが、ここは8名まで同一料金。良心的すぎる。

バスルームがガラス張りだったりもしないので、お風呂も安心して入れる。複数人で昭和遺産ラブホテルを楽しむにはうってつけのホテルだ。

まとめ

貴重なせりあがりベッドを、今でも楽しむことができる昭和遺産ラブホテル。さらに、サービスや客室も利用しやすく、価格もお手頃で、複数人利用も可能な超オススメホテル!

休憩・宿泊におすすめ

参考価格

6,270円(週末夕方3時間ほどの休憩と、ドリンクなどのルームサービスを利用)
利用料金、設備は2018年訪問当時のものです。料金は、利用日・時間帯によって変わります。この記事の限りではありませんのでご注意ください。

訪問後2年以上経過している記事です。料金・内装・サービスなど、状況が変わっている場合があります。悪しからずご了承ください。

ア・プレスト 詳細

静岡県浜松市東区常光町588-1

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昭和ラブホ・平成ラブホ探訪家の「逢根あまみ(あいねあまみ)」が、マジメに、思いのままに、ラブホテルにまつわるあれこれを書き連ねる、“チラ裏的”ニュースレターです。
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この記事を書いた人

昭和の趣の残るラブホテル=昭和遺産ラブホテルの記録・レポートをするユニット「終末トラベラー」主宰。昭和遺産ラブホテル、終末観光地の記録をしています。昭和遺産ラブホテル同人誌「あまみのラブホ探訪」の発行、トークイベントなどもしています。

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