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【新潟県長岡市・猫の森ホテル 11号室】昭和の残り香と、生物のいとなみを感じられる“唯一無二”のラブホテル

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新潟県、いわゆる中越地方に位置する町で、ひっそりと営業する“唯一無二”の昭和遺産ラブホテルと出会ったことをレポートする。

目次

山間に、ひっそりと

車の通りが穏やかな国道で大きな町から小さな町へ移動し、小さな町から車もまばらな県道を走る。

地図で見るよりもスムーズに移動できて、ずんずん進んでいくと草が茂る一角が急に現れた。山の中という立地だし、そして敷地への間口もどーんと広いわけではないのでうっかり行き過ぎてしまいそうになった。

看板に気付いて「ここ!ここ!」と声を上げ、すんでのところで、このラブホテル「猫の森ホテル」「ホテル明日香」へ車を走らせる。

今回は、事前に予約対応をしていただき、希望の部屋も聞いてくださったので、その客室のガレージに車を停めた。

ガレージの天井は低めで、車高が高めの我が家の愛車だと余裕があるとは言い難いものの、問題なく駐車できた。

私がこの日選んだのは、11号室。他にも気になる部屋はあったのだが、最初に見た時に「これは!」と感じた直感に任せた形だ。

車を降りるとすぐ近くで

コケコッコーーーー!

と元気なニワトリのような声がする。どこにいるのかわからないが、とにかく近いことだけはわかる。

なんだかすごいところに来た気がする……。わくわくしながら、いざ猫の森ホテルホテル明日香の客室へ。

いざ、入室

ガレージ奥のドアを開けると、スリッパが綺麗に並んでいる。

「ここでスリッパにおはきかえください」と味のある文字に迎えられた。

ドアを開けてすぐに昭和の残り香を感じて嬉しくなる。サインに従ってスリッパに履き替え、階段を上がっていく。

階段を上りきると、右手にはすりガラスの大きな窓。

葉っぱの柄がなんだか懐かしいすりガラスの向こうは、察するにバックヤードのようだ。バックヤードが(薄らでも)見えるのは珍しい。

肝心の客室は左手のドアの向こうだ。早速開けてみる。

ドアを開けると、ベッド・バスルームがすぐに確認できるような、コンパクトな客室だ。

照明やベッドの形で、それが昔ながらのラブホテルであることは容易に感じ取れる。

水まわり

まずは水まわりから見ていく。部屋に入ってすぐ、左手にトイレ、バスルームが配置されている。

洗面台はもう少し部屋側に入った右側に配置。

トイレ

郊外のラブホテルにしてはコンパクトな方だろう。経年も感じるが、非常に手入れされている印象を受けた。

ワインレッドのタイルが並んでいて、とてもアダルトな雰囲気。部屋のメインカラーがグリーンだからか、葉っぱのモチーフが多用されていた。

バスルーム

バスルームはガラス張りになっているが、こちらにもフェイクグリーンが目隠し的に使われていたり、グリーンのブラインドで目隠しされている。

バスタブは猫足のもの。昭和遺産ラブホテルが好きな方は、一度は憧れる形ではないだろうか。

そしてこのお風呂、なんと温泉が出るとのこと。室内には「温泉分析書」も掲示されていた。グリーンのタイルも爽やかで、心も体もリフレッシュできる。

ちょっと驚いたのが、シャンプー類だった。

通常、室内備え付けのもののみで、サービスが豊富なところではレンタルがある……というパターンが多いと思う。

が、ここではあらかじめいろんな種類のものが設置されていた。人気のメーカーのものもあったのでなんとも太っ腹である。

洗面

洗面は室内に配置されている都合上、決して広いわけではないのだが、きちんと手入れされているし、スタッフの心遣いも感じられる洗面台だ。ドライヤーは業務用・家庭用の二種類設置。

アメニティー

男性向け(ボトル)
  • シェービングフォーム
女性向け(パウチ)
  • モイスチャーローション
  • オーバーナイトミルク
  • フェイスウォッシュ
その他(ボトル)
  • クレンジングジェル
  • ボディミルク
  • ヘアウォーター
  • オールインワンジェル
  • リステリン
  • ハンドソープ
その他
  • 歯ブラシ × 2
  • カミソリ
  • 綿棒
  • 絆創膏
  • コーム
  • マウスウォッシュ
  • うがい用の紙コップ

メインルーム

ベッドは少しくすんだようなグリーン……今流行の「くすみグリーン」みたいな色合いだ。華やかすぎず、主張が激しいわけでもない。そっと心に寄り添うような色合いのベッドにホッと心が落ち着く。

ヘッドボードの中心には丸い鏡があしらわれていて、これがまた壁のアールと同調して可愛さを倍増させている。

天井には、ちょうどベッドの上が写り込むような形で鏡と照明が設置されていて、ラブホテルらしい仕掛けもしっかり残っている。

昭和のラブホテルらしい、と言えばエアシューターも現存している。

ここでは自動精算機での精算になるので、しょっちゅう使っている……というほどではなさそうだ。
(帰り、自動精算機の釣り銭が切れてしまい、エアシューターで飛ばしてくださったので図らずも動くことは確認できた)

また、ベッドサイドにはレコードプレーヤーもあった。結構な枚数のレコードも一緒に設置されているので、音楽を楽しむことも可能なのだ。至る所にある、昭和の残り香……どこまでも昭和を満喫できる。アイドル、AORなんかもあった。

お話を伺う

事前に予約の電話をしていたこともあり、当日少しお話を伺うことができた。

長らく温泉の出るラブホテルとして営業されていたそうで、ここ数年で現在のオーナーがこのラブホテルの運営をはじめたそう。

来店するお客さんの年齢層は様々で、温泉に入りにくる年配の方もおられるとか。地元の方に愛されているラブホテルなのだろうと感じた。

特筆すべきは、このラブホテルの敷地内で、烏骨鶏や猫など、生物を飼育されていることだろう。猫はラブホテルのバックヤードを開放し、そこを自由に行き来できるようなスペースにしていて、現在も猫たちが住みやすいように改装を重ねているとのこと。

このホテルの飼い猫さん。人懐っこく、ポージングもしてくれた。

確かにガレージでは烏骨鶏の元気な声が聞けたし、先述のすりガラスの前に居ると動物らしき影がフワフワと行き来したり、鈴の音が聞こえていた。今思えば、あれはここに住む猫たちだったのだ。

保護猫活動ボランティアもされているそうで、SNSでの活動も熱心だ。

現在の登記上、ラブホテルとしての営業をしているものの、営業形態の変更も視野に入れておられるようで、もしかしたら、近く「ラブホテル」という業態ではなくなる可能性もある。

でも、応対してくださったスタッフさんが笑顔で話してくださった、このラブホテルの過去・現在・未来、そして共に生きる動物たちのこと……どれも素晴らしくて、なにものにも変えがたい経験となった。

まとめ

当時の趣が残る、昭和の残り香を体感できる客室は言わずもがな素晴らしい。

そして、ヒトも動物も植物も、様々な生物のいとなみが感じられる「唯一無二」のラブホテルでもある。

予約をすればホテルに住む猫たちに会うことも可能だ。

休憩・宿泊におすすめ

参考価格

休憩 5,800円(週末昼間3時間半ほどの利用) 
※利用料金、設備は2020年訪問当時のものです。料金は、利用日・時間帯によって変わります。この記事の限りではありませんのでご注意ください。

猫の森ホテル

住所:新潟県長岡市小貫(こつなぎ)756

2020年9月「栃尾温泉 ホテル明日香」から「猫の森ホテル」に屋号が変更になりました。それにともない、この記事でも猫の森ホテルと修正しております(http://hotel-asuka.com/?p=1315

couples

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昭和ラブホ・平成ラブホ探訪家の「逢根あまみ(あいねあまみ)」が、マジメに、思いのままに、ラブホテルにまつわるあれこれを書き連ねる、“チラ裏的”ニュースレターです。
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この記事を書いた人

昭和の趣の残るラブホテル=昭和遺産ラブホテルの記録・レポートをするユニット「終末トラベラー」主宰。昭和遺産ラブホテル、終末観光地の記録をしています。昭和遺産ラブホテル同人誌「あまみのラブホ探訪」の発行、トークイベントなどもしています。

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