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浜松・ユートピア再訪。54号室で見る変わった点・変わらなかった点

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先月、K’s GROUPの代表取締役社長・近藤政人さんのインタビュー記事をアップした。

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K’s GROUPに運営が変わってからのユートピアにはまだ入室したことがなかったので、このインタビューの前日夜、休憩で利用してみることにした。変わったところはあるのか、それともないのか。翌日になれば社長に直接お聞きすることもできるのだけど、やっぱり自分の目でまず確かめたかった。

今回は「変わった点・変わらなかった点」という視点でユートピアをレポートしたいと思う。

目次

浜松ユートピア、再訪

すでに、とっぷり日も暮れたころ。周囲を田畑に囲まれた倉松町のラブホ街は、明るいところと暗いところのコントラストが強くて、視覚がえらく刺激される。

ユートピアは道路から少し奥まったところに建屋があるので、他のホテルに比べるとおとなしい印象だ。

変わったところを探してみよう、なんて思っていたのに、こんな時間に来てしまったら暗くて外観ははっきり見えない。凡ミスだなぁと思いながら、真っ暗な中、車内から看板を撮影しておく。

道路から見える看板はしっかりとK’s GROUPのものに変わっているが、うすぼんやりと見える外観に特に変わりはなさそうだった。ガレージに車を停めた時も、違和感がない。念の為数枚写真を撮っておいて、室内で過去の写真と見比べてみたがやはり特に変わった点はなかった。

いざ、入室

この日選んだのは54号室だ。私にとっては思い出深い客室の一つ。

[blogcard url=https://shumatsutraveler.club/?p=3519]

(ちょうど2年前の今頃か……)

外観やガレージは特に変わりなく、サイトを確認したところ内装が劇的に変わった……ということでもなさそうだったのだが、やっぱりいざ入室するとなると謎の緊張感がある。
普段、どんなラブホのどんな客室でも、最初のドアを開けるときはいまだに緊張するのだけど、この緊張感はいつもと違う。うまく言語化できないけれど、とにかく手に水分を感じるくらいには緊張していた。

変わった点①精算方法

ユートピアの54号室に入室してすぐに気づくのは精算方法だった。ユートピアは以前、集金制だったので、廊下の小窓から料金を支払うスタイルだった。今は自動精算機が室内に設置されているので、それを使用して料金を支払う形に変更されている。

また、以前は現金清算となっていたが、現在はクレジットカードの利用も可能となっている。

変わった点②アメニティ

すぐに水まわりを見にいくと、アメニティが大幅に変わっていた。

トイレ

以前は設置がなかったが、ナプキンが設置されている。K’s GROUPのアメニティバッグの中に普通のナプキンとライナーの2点が入っていて、タンクのところに置かれていた。

バスルーム・洗面台

以前は男性向けのスキンミルク、ヘアトニック、ソープなどが設置されていただが、それらはなくなっていた。現在は、化粧水・乳液・リキッドクレンジング・クレンジングウォッシュ・フェイス&ハンドソープのみ。ただ、これらも男女問わず使えるものなので、別段問題はなさそうだ。

男性向け化粧品のヘアトニックやヘアムースがなくなった点について、使用する方がおられたら残念なことだろう。ただ、前オーナーと現オーナーで思い描く経営が異なるであろう点を考慮すれば、合点がいく。

洗面台に設置されているアメニティでは、ヘアゴム・ヘアクリップ・コットンセット・ヘアブラシが追加されている。逆になくなったものとしてはシャワーキャップが確認できた。

タオル・ガウン

タオルはK’s GROUPのロゴ入りのものに変更され、ガウンも変更されている。ガウンはロゴなし。以前はワッフル地だったが、現在は光沢のある生地に変更となっている。

変わった点③設備とルームサービス

以前はコーヒー・お茶・紅茶がそれぞれ1点ずつ、現在はコーヒー2点と紅茶お茶がそれぞれ1点ずつに変更となっている。お湯を沸かす電気ケトルも取り替えられていた。

ルームサービスももちろん変更されているが、残念ながら注文したことがないので比較が難しい。メニュー数としては大差はないが、注文時間が24時間365日に変更となっている。

また、以前提供されていたワイン(ボトル)の販売はなくなっていた。

レンタル品や販売商品にもいくつかの変更点が見られた。

変わった点④料金システム

以前の料金システムは

平日

  • 2時間
  • 4時間
  • サービスタイム(ノータイム)
  • 宿泊(20〜翌11時)

休日

  • 4時間
  • サービスタイム(ノータイム)
  • 宿泊(22〜翌11時)

となっており、それぞれ均一料金で運営されていた。

現在は下記のように変更されている。

  • 基本休憩(全日:5時~24時の4時間)
  • ショートタイム(全日:5時~24時の2時間)
  • 深夜ショートタイム(全日:0時~5時の2時間)
  • フリータイム
    • 月~金曜日 5時~22時
    • 土・日・祝日 1部:5時~18時 / 2部:12時~22時
  • 宿泊
    • 日~木曜日 15時~翌12時
    • 金・祝日 18時~翌12時
    • 土曜日 1部:21時~翌10時 / 2部:0時~翌12時

また、以前は導入されていなかった繁忙期の特別料金についても、現在は導入されている。

利用時間の設定に変更があったのでもちろん料金にも変更がみられるので、詳しい価格は公式サイトで確認してほしい

変わらなかった点

変わらなかった点として、まず書いておきたいのが内装だ。この客室には、回転するロール◯ロイス型ベッドが設置されている。ユートピアの代表的な客室・ベッドであるが、これについては変わらず設置されており、現在も変わらず回転してくれる。

ベッドと相性抜群な可愛らしい照明器具や、壁のレリーフもそのままなのが嬉しい。ファミコンボックスやクラリオンのカラオケなど、往年の設備も健在だ。

また、水まわりで見られた、ステンドグラス風のパネルや鏡に貼られているビビッドなカラーパネルもそのまま残っており、昭和遺産ラブホテルとしての鑑賞ポイントは変わらずに楽しめる。

逆に、内装で変わった点をあげるとすれば、ソファの取り替えとスロットマシンの設置だ。スロットマシンはさておいて、ソファに関しては内装の雰囲気を損なわない、シンプルなブラックのソファが置かれている。

また、バスルームやトイレ、洗面などの水まわりも設備として大きな変更点はなかった。

まとめ

大きく変わった点はないが、料金が変更された分、細かいところでサービス内容に変化が見られた。サービスが変わったということは、過ごし方や選択するシチュエーションが変わることもあるだろう。今までなんとなく利用しなかった人も、これを機会に一度利用してみては。回転するロール◯ロイス型ベッドなんて、全国探してもここユートピアくらいだと思うので、是非訪れてみてほしい。

インタビュー記事でも触れているように、ホテルユートピアは2年後を目処にフルリニューアルを予定している。そのときには、このベッドも見納めだろう。それまでに一度、触れて、感じてみてはどうだろう。

最後に

あくまでも、ユートピアというラブホテルの歴史の記録として変わった点、変わらなかった点を見比べレポートしたものなので、どちらが良い・悪いという話ではないことをご理解いただきたい。

ラブホテルは、客層や土地柄・経営方針など様々な要素で、サービス内容も価格も大きく変わる。ラブホテルも客もそれぞれ事情があり、さまざまだ。故に、如何なるラブホテルも等しく存在価値があると思っているので、批評するつもりは毛頭ないことを改めて書いておこうと思う。

ホテルユートピア

住所:静岡県浜松市南区倉松町3981−1

[blogcard url=https://www.hotenavi.com/ks-utopia/]

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昭和ラブホ・平成ラブホ探訪家の「逢根あまみ(あいねあまみ)」が、マジメに、思いのままに、ラブホテルにまつわるあれこれを書き連ねる、“チラ裏的”ニュースレターです。
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この記事を書いた人

昭和の趣の残るラブホテル=昭和遺産ラブホテルの記録・レポートをするユニット「終末トラベラー」主宰。昭和遺産ラブホテル、終末観光地の記録をしています。昭和遺産ラブホテル同人誌「あまみのラブホ探訪」の発行、トークイベントなどもしています。

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