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【大阪府堺市・ホテルサーフ 205号室】バブルの残り香が楽しめるラブホレポ

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ホテルサーフは2022年12月31日をもって閉館、解体されました(2023年4月解体中確認)

今回レポートするのは、大阪府堺市西区にある「ホテルサーフ」の205号室。

バブルの残り香を楽しめる素敵な客室です!

目次

外観〜お部屋まで

ホテルサーフは、堺市の「石津」と呼ばれるラブホテルが数軒並ぶエリアにあります。

一時期「ホテル ワォッ!! ザ・レトロ」という屋号で営業していた時期もありましたが、現在はサーフに戻って営業されています。

府道34号付近からは、建物屋上に設置されているホテル ワォッ!! ザ・レトロ」時代の看板が確認できるので、こちらもチェックしたいポイント(ちなみにストリートビューで数年前に遡って見ると、旧看板もぼんやりと確認できますよ)

外観はこの通り、昔ながらの雰囲気が感じられます。

ネオンサインは残念ながら点灯していないものの、ラブホテル街特有の明るさでしっかりと鑑賞できるのが嬉しいですね。

無数の電球が灯るエントランスも、現代のラブホテルは見られないもの。

入り口は北と南にあって、その間には小さな看板も置かれています。

この看板はしっかり灯っていましたし、デザインもすばらしい!

サーフ

こちらは駐車場の写真。お昼間に撮影しているので少し明るいです。

ラブホテルでよく見かける「ナンバー隠し」の板の代わりに、ターポリンのカーテンがあります。

端にあるボタンを押すとカーテンが上下します。それを説明するサインも、当時の面影がありました。

見どころが多くて、なかなか部屋にたどり着けないという、嬉しい悲鳴……!

部屋選択

部屋は、タッチパネルでの選択制。

以前(前のサーフ時代。私の知る限りでは、サーフ→ホテル ワォッ!! ザ・レトロ→サーフと変遷している)は、エントランス・エレベーター手前に写真パネルがずらっと並び、部屋選択をしてからエレベーターに乗り込む……という形でした。

現在、タッチパネルは2階に置かれているので、部屋選択のタイミングはエントランスから一度階上へあがったあとになっています。  

玄関

玄関はコンパクトですが、適度なスペースがあるのでサッと入室できます。

支払い口、料金表示の機械、スキン販売機が置かれていました。

スキン販売機は残念ながら売り切れ表示。これもだんだん珍しくなってきているので、設置されているだけでもありがたいことです。

メインルーム

客室入ってすぐ、手前側にリビングスペース。奥にベッドが置かれていて、ベッドすぐそばに水回りへのドアがあります。

クロスはツヤがあり、オーロラ感のあるものが張られています。

リビングスペースの天井には、ステンドグラス風の照明も。昭和のレトロな雰囲気が存分に感じられる素敵な空間! はやる気持ちを抑えるために、思わずふーっと深呼吸。

リビングスペース

まずはリビングスペースを見ていきます!

ラブホテルに欠かせないソファ、こちらはあまり大きくなく、二人の距離をほどよく近づけてくれるサイズです。

モスグリーンのクラッシュベロアがおしゃれ。ガラステーブルも80年代、90年代っぽくてとても良いです。

ソファ背面には、カラオケのマイクホルダーの跡が。ここに貼られているステッカーがかわいいんです!(ほかのラブホテルでもたまに見かけるデザインです)

個人的に「お!便利!」と思ったのが、この「ホテル業界No.1 究極巨大使いやすいダストボックス」。

ラブホテルのゴミ箱は小さいものが多いですが、食べ物を持ち込んだ時に、容器が入らずに捨てられないことが多々あります。

もちろん、お部屋の雰囲気を考えて小さいものを設置されているところも多いと思うので、どちらが良い悪いという話でもないとは思いますが、個人的には嬉しいポイントだな〜と思います。

お茶セット、ケトルが置かれている場所もとってもかわいい!

パステルカラーも相まってメルヘンチックなイメージですが、反面、冷蔵庫のレトロ感とのギャップも感じられます。

ベッドまわり

ベッドまわりは鏡が効果的に使われています。

部屋が広く見えるという効果もありますし、ベッド上の自分たちが見えるようなつくりにもなっています。

照明の反射が美しく、鏡そのもののデザインも惚れ惚れします。

壁に描かれたピンク色の斜線や、ところどころに使われるゴールドの装飾は、80年代後半から90年代前半ころのラブホテル ガイドブックを見るとよく似たものを見かけます。

おそらくその時期の流行であったと考えていて、私はこういったデザインを含む場所を「平成アーバンラブホ」と呼んでいるのですが、今も一部のラブホテルではこのような「平成アーバンラブホ」の部屋を楽しむことができます。

サーフもこのとおり、平成アーバンラブホっぽいのですが、昭和要素の方が若干強いかな……? という感じがします。

そういえば先ほどのお茶セットスペースも、平成アーバンラブホっぽいですよね。

スイッチパネルは、一部布張りになっています。

私はあまり見かけたことがなく……これも意外と珍しい気がします。

看板と同じ書体で「サーフ」と入っているのは嬉しい!爽やかなブルーがかわいいです。

下の写真は、内線の電話機の近くに貼ってある「電話の使用法」サイン。

「御廻し下さい」という表記があって、ここにはきっとダイヤル式電話機が置かれていたんだろうな、と想像できます。

現在はプッシュ式ですが、電話機が変わってもこのサインがここに残っているのは感慨深いです。

ソファやベッド、照明器具など見どころがたくさんあるサーフですが、イチオシの鑑賞ポイントはこれ!

ティッシュケース!

これが今も残っていることに感激しました……! ロゴ、イラスト、何をとっても最高すぎて、世界一かわいいティッシュケースとして後世に伝えたい!

サーフの方には、ぜひこれをそのままグッズとして販売して欲しい……(もしくはトレースして製作する許可をいただきたいくらい!)

とにかく最高です。サーフにラブホ探訪した際は、ぜひ鑑賞したいところ。

水まわり

さて、次に水まわりです。

ベッド足元付近にあるドアの向こうが水まわり。

このドアもかわいいんです。カラーリングがレトロ。形もファンシーで可愛いです。

トイレ

トイレはやわらかいカラーのタイルが貼られています。

汚物入れやスリッパは緑色で揃えられていて、それもまたなんとなく実家感のあるデザイン。

洗面台

ラブホテルの洗面台、というよりは、実家の洗面台という雰囲気に近いイメージ。

引き出しには何も入っておらず、アメニティ類はすべて見える場所に並んでいます。

バスルーム

バスルームの窓と、部屋のドアやお茶セットスペースのドアは同じような形で統一されています。

色や形などに統一感があると、部屋中宝探しのように鑑賞できるのでワクワク感が増します。

窓はすりガラスになっていて、うっすらと向こうが見えています。透明でしっかり向こうが見えているものも、それはそれの良さがありますが、これもまた良し。

まとめ

外観〜ガレージ〜客室と、それぞれの場所場所に見どころがある上に、導線にもサインや貼り紙など見ておきたいデザインが散見される楽しいラブホテル。

お部屋のデザインや雰囲気は昭和遺産ラブホテルと言える、素晴らしい場所でした。

ルームサービスやwifiがあったりと、設備やサービス面でも利用しやすく、また、車の場合はアクセスも良いので大阪観光にも活用できそうです。

休憩におすすめ

参考価格

休憩 3,950円(週末昼間2時間ほどの利用) 
※利用料金、設備は2021年訪問当時のものです。料金は、利用日・時間帯によって変わります。この記事の限りではありませんのでご注意ください。

ホテルサーフ 詳細

大阪府堺市西区浜寺石津町西1-2-5

couples

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昭和ラブホ・平成ラブホ探訪家の「逢根あまみ(あいねあまみ)」が、マジメに、思いのままに、ラブホテルにまつわるあれこれを書き連ねる、“チラ裏的”ニュースレターです。
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この記事を書いた人

昭和の趣の残るラブホテル=昭和遺産ラブホテルの記録・レポートをするユニット「終末トラベラー」主宰。昭和遺産ラブホテル、終末観光地の記録をしています。昭和遺産ラブホテル同人誌「あまみのラブホ探訪」の発行、トークイベントなどもしています。

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