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【栃木県小山市・ホテル離宮 11号室】貴方の「離れ」に宇宙船を。スペースシャトルベッドが動く客室

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訪問後2年以上経過している記事です。料金・内装・サービスなど、状況が変わっている場合があります。悪しからずご了承ください。

栃木県小山(おやま)市。県南部に位置している小山市は、東北新幹線・宇都宮線・両毛線・水戸線と鉄道交通が発展しており、栃木県南部の玄関口とも言える街だ。

そんな発展目覚ましい小山市にも、素晴らしい昭和遺産ラブホテルがある。なんでも、スペースシャトルベッドがあるとか……?

目次

その名は「離宮」

国道4号から、乗用車が離合できる程度の道に入り、道なりに進むと見えてくる。

派手な看板もなく、手前には東北新幹線の線路もあるので目立たない。長く続く外壁には「ホテル離宮」と書かれている。

家が並ぶラブホテル?

ホテルの入り口をくぐると、敷地内の案内図が真正面に置かれている。

敷地内は左方向への一方通行となっているので矢印に従って進む。

客室は一つ一つが独立した建物になっている「戸建タイプ」のモーテルだ。

家のような建物が並ぶ戸建タイプは広い敷地が必要なため、市街地で見かけることはないので珍しく思う人もいるかもしれない。

とはいえ、入室のシステム自体はモーテルと変わりない。好きな部屋を選びガレージに駐車して、ガレージ奥から客室へと移動する。

いざ、入室!

入室すると、まるで家の玄関のよう。思わず「お邪魔します」と言ってしまいそうな空間だ。

すぐに内線が鳴り、支払いの案内をされる。離宮は前金制だそうで、フリータイムの料金をエアシューターで飛ばす。支払いを終え、まずは水まわりから見ていくことにする。

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水まわり

玄関すぐの場所に水まわり。トイレ、洗面台、バスルームがある。

トイレ

家庭のような、比較的コンパクトなトイレ。ウォシュレット付きなので冬も安心。ナプキン2つが置かれている。

洗面台

ドライヤーはビジネスホテルにあるようなコンパクトなものと、家庭用のようなものと2つ設置されている。

アメニティ

  • ヘアトニック
  • スキンローション
  • クレンジング+洗顔
  • 化粧水
  • 乳液
  • ヘアリキッド
  • ローション

がボトルで設置されている。

  • ヘアブラシ
  • コットン+綿棒
  • ヘアゴム
  • カミソリ
  • シャワーキャップ
  • ハブラシ(×2)

以上、基本のアメニティも完備。

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バスルーム

洗面台のすぐ横はバスルーム。戸建タイプなので非常に広いバスルームだ。

バスタブは、最近のものに比べると小さめかもしれないが、大人二人でも入れる。とても広い上にタイルだから冬場は冷え込むので注意したいところ。

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メインルーム

メインルームへのドアを開けると、フローリングのシンプルな部屋が左右に広がっている。これまた普通の家のようだ。ベッドを除いては。

ベッドはスペースシャトル

部屋にどどんと置かれたベッドはスペースシャトル型!なんと現役で稼動する。

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前後に動くベッドは、壁ぎりぎりまで後進したあと一時停止し、自動で前進に切り替わる。

前進しきったあとも、自動で後進に切り替わるため、停めたいときは停止ボタンを押そう。

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ある意味での珍しさ

スペースシャトル型ベッドが置かれているホテルのほとんどは、「宇宙っぽさ」を演出した内装になっている。

例えば電球が埋め込まれた星空天井、宇宙柄の壁紙、鏡張りの多用、青っぽい照明を使用するなど、部屋全体を使って宇宙を表現した上にスペースシャトルを設置する。

しかしここにはそれらはまったくない、至って普通の部屋。

部屋に明確なコンセプトが存在しないまま、スペースシャトル型ベッドを置いているのは初めて見た。置きたいから置いた、とでも言いたげに堂々と鎮座するスペースシャトルは、他のラブホテルのものとは違ったオーラを発している。

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ホテルの方にお話を伺う

ありがたいことに、ホテルの方にお話を伺うことができた。

このスペースシャトル型ベッドは当時何百万もして導入したが、維持が大変だそうだ。

前方のライトに腰掛ける人がいて、ライトが落ちたり傾いてしまったり、ボディに刃物でいたずらする人がいてエナメル生地が裂けてしまったり、モーターがダメになってしまったり……。しかし、その都度、修繕を重ねてきたという。

そのため、ボディの一部はシルバーエナメルから茶系のサテン地に変更されツートンカラーになってしまったが、目立った傷は見当たらないしライトも真っ直ぐ前を向いている。

「何百万もしたけど、良いものは長く使えるんだよな」と笑顔でベッドを撫でる姿に、胸が熱くなる。

維持が大変な特殊ベッドは、修理が必要になると部屋自体が非稼動になったり、入替の憂き目に遭うことが少なくない。ここのスペースシャトル型ベッドは、見るからに大切にされている。

「今はこんなの流行んないだろうけどさ、どの部屋入っても同じようなとこはさ、面白くねえだろ?ははは」と豪快に笑う。

「そうですよね、私もそう思います。本当に来て良かった!」とお伝えすると、うんうんと頷いてくださった。

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まとめ

エンターテイメントと信念を追求するホテル離宮。ひとときの「離れ」を楽しんでみては。

休憩・宿泊におすすめ

参考価格

フリータイム 5,500円(年末年始特別料金期間、昼間の利用)
利用料金、設備は2017年訪問当時のものです。料金は、利用日・時間帯によって変わります。この記事の限りではありませんのでご注意ください。

訪問後2年以上経過している記事です。料金・内装・サービスなど、状況が変わっている場合があります。悪しからずご了承ください。

ホテル離宮

住所:栃木県小山市千駄塚257−1

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昭和ラブホ・平成ラブホ探訪家の「逢根あまみ(あいねあまみ)」が、マジメに、思いのままに、ラブホテルにまつわるあれこれを書き連ねる、“チラ裏的”ニュースレターです。
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この記事を書いた人

昭和の趣の残るラブホテル=昭和遺産ラブホテルの記録・レポートをするユニット「終末トラベラー」主宰。昭和遺産ラブホテル、終末観光地の記録をしています。昭和遺産ラブホテル同人誌「あまみのラブホ探訪」の発行、トークイベントなどもしています。

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