大阪・おしゃれマジックでスポーツカーにライドオン！【忠岡町】

大阪府泉北郡……というと、大阪南部の地理に疎い方には、いまいちピンとこない場所かもしれない。泉大津市と岸和田市に挟まれた小さな町なのだが、国道26号沿い、泉大津のラブホテル街のあたり……といえばどうだろうか。「ああ、あのあたりか」と頷いてくれる方も多いと思う。

大阪府泉北郡忠岡町

国道26号を和歌山方面へ車を走らせると、右手に華やかなネオンが立ち並ぶ区間がある。これが泉大津のラブホテル街で、べんきょう部屋（泉大津店）やもしもしピエロ（泉大津店）など、名の知れた有名ラブホテルが軒を連ねる。今回訪れたホテルはここには属さず、国道を挟んで東側にぽつんと佇むラブホテルだ。

おしゃれマジック

前述のラブホテル街から、国道の高架をくぐるとすぐに見えてくるホテルが「おしゃれマジック」だ。どことなく80年代を感じさせるデザインの看板は、一周回って新鮮にさえ感じる。シルクハットをかぶり、アダルティな視線を投げる女性のイラストが描かれたカーテンをくぐると駐車場。適当に車を停める。

パネルで部屋をチェック

おしゃれマジックは、フロントで部屋を選ぶビルタイプ。駐車場からフロントへ移動し、パネルの部屋写真をチェックする。キャビン（船舶の客室）風の部屋や、シェルバスの部屋などもあるが、今回はスポーツカーの部屋にした。パネルの横にはウェルカムドリンクのコーナーがあり、「お好きなウェルカムドリンクをお持ちになってお部屋にどうぞ」とフロントからお声掛けいただいた。ありがたく飲み物をいただいて、部屋へ。なお、フロアは3階までとなっており、館内は階段での移動となる。

いざ、入室！

3階まで階段であがり、右手一番奥に301号室がある。ドアを開けるとまずは玄関。コンパクトな玄関で、入ってすぐ右手には料金表示のパネルがある。また、それの上には「ランプの点滅中はお部屋でお待ちください」との案内プレートも貼り付けられている。みたところランプはないものの、以前は人の出入りをランプで知らせて顔を合わさないように工夫されていたようだ。玄関の正面に水まわり、右手廊下の奥がメインルームとなっている。

水まわり

洗面台

ひとりであれば何不自由なく使用出来る広さ。鏡も大きい。蛇口はそれぞれひねるタイプ。

アメニティ

• ヘアブラシ
• ヘアゴム
• シャワーキャップ
• ハブラシ（×2）
• マウスウォッシュ（×2）
• コットンセット
• カミソリ
• 入浴剤
• スポンジ

と、一通り揃っている。

• クレンジングオイル
• クレンジングソープ
• ローション
• 乳液

はパウチのもので各1つずつ。

ドライヤーは小型のもの。

バスルーム

バスルーム自体は広めだが、バスタブは少し小さめ。半身浴ができるような段差のあるものが使用されている。以前はガラス張りだったようだが、現在では白で塗装をされており、透けないようになっていた。シャンプー、リンス、ボディソープがボトルで設置されている。

メインルーム

メインルームには小さなテーブルとイス、ベッドと収納……とシンプルなつくりになっている。サービスの飲み物はウェルカムドリンクの他、室内にお茶・コーヒー・紅茶が各2コずつあり、ポットも設置されている。テレビは最近見かけなくなったブラウン管。20型くらいのサイズだろうか？

レトロな印象の照明の下にはファンシーなコルクボードが。「MORNINGさーびす」と書かれていたが、特に何も掲示されていなかった。その代わり、インフォメーションにモーニングサービスのことが載っていた。以前はこのコルクボードに掲示されていたのだろうか。

ベッド

さて、おしゃれマジック301号室のベッドを見てみることにする。この部屋のベッドはスポーツカー風ベッド！真っ赤なベルベット張りで、ナンバープレートやタイヤも再現されている。

ゴールドのホイールやフロントグリルは、真っ赤なボディのアクセントになっていて素敵だ。ヘッドライトも再現されているが、ライトは点灯しなかった。見た感じ、以前は点いていただろうと思うので非常に残念ではあるが、この姿を拝めただけでもありがたい。

まとめ

すぐ近くのラブホテル街も、時代の流れに沿うように様変わりしている中で、こだわりの内装の客室を今でも維持してくださっている貴重なラブホテル。フロントの方も親切で素敵なホテルだった。シェルバスも見たいので、再訪したい。

おしゃれマジック

住所：大阪府泉北郡忠岡町高月北2-10-8