この記事は、ニュースレター「あまみの古今東西ラブホテル紀行」にて配信した記事を再編したものです
昭和のラブホテルが好きな方々にはおなじみであろう、岡山市中区にある「ホテルXO」。
過去にも、このサイトで記事をアップしたこともあります。
217号室は、本格SMルーム・スパ設備・屋上のログハウスと、豪華な設備が豊富なお部屋でした。
ほかにも、車型ベッドや円形ベッド、ウォータースライダーのあるお部屋など「昭和遺産ラブホテル」でありながら、実用的な側面もある貴重なラブホテルなんです。
なんと、昨年2023年には、40周年を迎えました。
そんなホテルXO、今回は215号室を利用してみました。
ホテルXO、到着
さて、21時も過ぎた頃に到着し、空き部屋は4〜5部屋ほど。
ホテルXOは低価格帯のエコノミーから、217号室のようなスイートルームまで7ランクに分かれています。
このときの空き部屋はエコノミーからスイートまで、まんべんなく選べる状態。
216のウォータースライダーも捨てがたい、211の円形も捨てがたい……!
でも今日は「ザ・昭和」な雰囲気を味わいたくて、215号室を選択しました。
水まわり
トイレ
入室すると、真正面にトイレがあります。
便器などは昔から使われているようで、今はあまり見かけないワインレッドのシブいカラーのものでした。
とはいえ、床やクロスは張り替えられているし、なによりとにかくきれいに掃除もされています。
お手ふき用の小さなタオルがセットされているのも嬉しいです。
そういえば、意外と「トイレのお手ふきタオル」って置いているところ少ない気がします。
そして造花エリアも。可愛いのですが、ガラス張りになっているので、入口精算機あたりから覗き込むことができます(よっぽど「覗くぞ!」と思わないと見えませんよ)
トイレのドアもすりガラスになっていて、いずれもラブホテルらしい造りです。
バスルーム
バスルームは、XOの中では比較的コンパクトな印象。
ですが、二人で入るには十分すぎるくらい、ゆとりのあるバスルームです。
手すりや鏡、テレビがついていて、ラブホテルらしさも感じられます。
バスルームのテレビは、バスタブ近くに設置されていることが多いのですが、ここはドア横に設置されていました。私のようなド近眼では見えない距離です。
タイルには人魚のイラストが描かれていて、良いアクセントになっています。
洗面台はクロスや洗面器、鏡などがすべて新しそうでした。最近お手入れされたのかな? と思うほどです。
幅はそこまで広くないのですが、一人で使うには十分な広さ。
また、ラブホテルでありがちな、洗面台が暗いということもありません。照明も二段階で点けられるので、お化粧なんかも困らないと思います。
そしてアメニティも豊富で、頭から足の先までなにかしら塗るものがあります。冬なんかは大変重宝しますよね……ありがたい限りです。
ボトルはもちろん、パウチのものもあるので、「ボトルを使うのはちょっと抵抗あるな」という方も安心です!
メインルーム
そしてこちらはリビングエリア。
キュッとコンパクトにまとまっている印象ですが、ソファもテーブルもしっかり広いので、ご飯を食べる時も便利です。
UCCのドリップポッドも完備。コーヒーの他に、お茶や紅茶も!
エコノミーでもこれをいただけるのは嬉しいです。
ソファの後ろにはウォーターサーバーも。別途ウェルカムドリンクもあるので、飲み物には困りません!
高級車ベッドを考察
さて、いよいよメインのベッドルーム!
どどんと置かれているのは車型ベッド。某高級車っぽいエンブレムが眩しいですね。
このベッドも、パネル写真と見比べると少し様子が異なります。
パネル写真では、オーストリッチのような凹凸が確認できますが、現物はツルツルの白いエナメルです。
フロントグリル部分も、サテンのようなマットさを感じますが、現物は金のエナメル。
フロントグリルはちょっと自信ないですが、ボディは確実に張り替えされています。
モデルになった車種については、ボディ全体のまるっこさは230SLっぽいですが、フロントで言えば450SLっぽい? うーん、ちょっと難しいな。
詳しい方いらっしゃったらぜひ教えてください!
こんな気遣いも……
あと気になったのが、ベッドの注意書きです。
こういう、些細なことがクチコミサイトでは心霊現象として書かれてしまう(あるいは受け取られてしまう)ことも少なくありません。こうしてあらかじめ書かれていると、不安感の解消になりますし、好感が持てます。
XO名物? の折り鶴
そしてXOのベッドといえば、この折り鶴。これをみるといつもホッとするんですよね……!
人と会わないラブホテルだからこそ、こうして「人」を感じるものに心が動かされます。
摩天楼の夜景を眺めよう
さらにこの部屋の目玉はこの「星空天井」と摩天楼の夜景。
ブルックリン・ブリッジの向こう側にはワールドトレードセンターがあります。当然ながら、今とは違う景色。
光ファイバーライトが入っていて、星空と夜景が少しずつ色を変えながら、きらきらと光を放ちます。
この摩天楼の夜景は、お風呂の丸窓からも見ることができます。こちらも一枚の絵のよう。
ウォーターサーバーが見切れているのも、愛嬌を感じてしまう私です。
まさかの手描き作品に感激!
そしてそして、パネル写真ではまったくわからなかったことなのですが、見てくださいこれ。
なんと手描き!
ベニヤ板のようなものに、摩天楼の夜景が手描きされているのです。
絵具がしっかりと乗っていて、厚みとか、筆の動きを感じます。
てっきり写真かなにかがプリントされたものに、光ファイバーライトが埋め込まれていると思っていたので、まさかの手描きに驚きました。
どなたが描かれたのかは存じませんが、こんな素晴らしい作品を見ることができるなんて!! といたく感激しました。
まとめ
今回宿泊した215号室はエコノミーランク。宿泊料金としては平日8,500円ほどでかなりリーズナブル。
清潔で気配りを感じられる素敵なラブホテルです。普段使いはもちろんですが、岡山への旅行にも活用できると思いますよ!
機会があればぜひ遊びに行ってみてください。
宿泊 8,500円 (平日、21時以降チェックイン)
利用料金、設備は2023年訪問当時のものです。料金は、利用日・時間帯によって変わります。この記事の限りではありませんのでご注意ください。
ホテルXO
住所:岡山県岡山市中区平井1327-1
http://www.hotel-xo.jp/
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