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王道の宇宙モチーフ客室には、もちろんUFO型回転ベッド!

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田んぼだらけ

田んぼだらけで、のどかな風景が続く。ここはこう見えて、ラブホテルが多い地域だ。都会のように密集しているわけではないが、ぽつぽつと広域に点在している。

今回探訪するラブホテルは、こういう活動をはじめたころに、古い古い掲示板(まちBBS的なものだったと思う)で見かけたことがあり、以来気になっていた。
我ながら言い訳がましいのだけど、当時はいわゆるギラギラした内装であったり、回転ベッドのあるホテルを重点的に巡っていた。それに加えて、情報不足・ルート考案不足もあって、まぁ今度でいいか……を繰り返しており、なかなか訪問することがなかった。
しかし、先日、情報提供フォームから「回転ベッドがあった」という情報提供をいただき、これは早急に行かねばならんと、すぐに予定を立てたのだった。

到着

見通しの良い直線道路と田んぼが綺麗に並ぶ場所に、このラブホテルはある。入り口は二つあり、大きい道路側から入ると部屋の一覧が写真パネルで見ることができる。
事前に情報提供いただいていた部屋以外にも、おもしろそうな部屋がたくさんあるが、時間も時間なので一番気になった部屋を選ぶ。ここはワンガレージワンルームなので、希望の部屋のガレージへ移動し、車を止める。ガレージはごくごく一般的な広さで、狭くはない。

いざ、入室

ガレージ横のドアを入るとすぐに玄関。ここで靴を脱いで階段をあがる。階段を上がりきると内ドアがあるので、そこを入ると客室となる。階段は少し急なので、荷物が多い場合には注意したい。

水まわり

内ドアを入って正面が、トイレ・洗面・バスルームなどの水まわりになっている。ここは、衛星やスペースシャトルなどが描かれた、宇宙イメージのクロスが貼られている。このクロスは、昭和遺産ラブホテルにおいて、宇宙をモチーフにした客室でしばしば見られるもので、三重や静岡でも見たことがある。このクロスは本当に可愛らしくて、自宅もこれを貼ってみたいくらいだ。

トイレ

トイレは非常に綺麗にされていて、便器やウォシュレットなどは比較的新しい型のものを導入しているようだ。クロスも綺麗なので、手入れされて日が浅いのかもしれない。

洗面台

2ハンドル混合水栓の古いタイプではあるものの、両サイドに広くスペースが取られていて、綺麗に整えられている。コンセントが2口あるのも便利だ。また、鏡も大きく配されていて、二人並んでの使用も問題ない。ドライヤーの設置あり。

バスルーム

バスタブ、洗い場ともに広い。バスタブはとても綺麗なので、トイレと同じく手入れされたのではないか。壁の丸い枠は、壁の向こう側であるメインルームに通じる形で配されている。現在は柄シートを貼っているが、場所が場所だけに、以前はガラス張りだったのではないだろうか。また、同じように宇宙モチーフで、かつバスルームに丸い窓を3つ配置している客室が他所にもあるので、関連性が気になるところだ。

アメニティ

男性向け(いずれもボトル設置)

  • スタイリングミスト
  • スキンミルク
  • シェーブクレンジング

女性向け(いずれもボトル設置)

  • クレンジング
  • スキンローション
  • ミルクローション
  • ヘアエッセンシャルウォーター
  • メイク落とし洗顔

その他

  • 歯ブラシ × 2
  • カミソリ
  • ヘアバンド
  • ヘアクリップ
  • コットンセット
  • ヘアブラシ
  • シャワーキャップ

メインルーム

内ドアを入り右手に進むと自動精算機、その向こうにメインの客室となっている。

メインルームへのドアを開けると、すぐにアイボリーのUFOベッドが目に飛び込んでくる。部屋の大部分は、このUFOのような円形ベッドが占拠している状態だ。

UFOベッドは今まであまりみたことがない色合いだった。アイボリーと、ポイントで使われているゴールドが上品な印象だ。今まで見てきたUFOベッドは、紺や赤、シルバーなど結構バキッとした色合いのものが多かったので、イレギュラーと言えるカラーリングだろう。

そして、もう一つ珍しい点がある。通常、回転ベッドというと、ボディやマットレスなどを含めベッドがまるごと回るが、ここの回転ベッドは枠(ボディ)の中にある円形のマットレスだけが回転する。
敷き布団は円形だが、掛け布団は一般的な四角形のものなので、回転させるときは「巻き込みはしないだろうか」と、なんとなく気を遣い角を折って回した。

操作盤は枠に設置されており、入室してすぐの状態だと、掛け布団の角に操作盤が隠れてしまっているので、居場所がわかりにくい。また、操作盤にはメーカー名などの表示は特になく、停止・回転などの表記もないが、左回転・停止・右回転ボタンとなっている。

設備としては、電子レンジ、自販機冷蔵庫・持ち込み冷蔵庫の両方、DVDプレイヤーもあり、長時間滞在もできそうだ。また、ウォーターサーバーが設置されているのも嬉しい。カラオケもあるが、こちらはフロントに連絡し、マイクとリクエスト本を受け取る必要がある。

まとめ

クロスやディテールなど、宇宙をイメージした客室の王道をいくようなデザインだった。しかしながら、ボディカラーや回転ベッドの造形などで珍しく感じるものもあり、非常に楽しく鑑賞できる客室だ。
また、水まわりも綺麗で最低限の設備もあるので、長時間滞在ができるのも嬉しい。

休憩・宿泊におすすめ
参考価格:休憩 3,140円(週末昼間1時間半ほどの利用) 
※利用料金、設備は2019年訪問当時のものです。料金は、利用日・時間帯によって変わります。この記事の限りではありませんのでご注意ください。
こちらの記事では、なーさんさまのサポートを使って、ラブホ探訪させていただきました。ありがとうございました。
また、ラブホ探訪に際し、一部情報提供を加藤朝さん(@katoashita)よりいただきました。ありがとうございました。
couples

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昭和ラブホ・平成ラブホ探訪家の「逢根あまみ(あいねあまみ)」が、マジメに、思いのままに、ラブホテルにまつわるあれこれを書き連ねる、“チラ裏的”ニュースレターです。
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この記事を書いた人

昭和の趣の残るラブホテル=昭和遺産ラブホテルの記録・レポートをするユニット「終末トラベラー」主宰。昭和遺産ラブホテル、終末観光地の記録をしています。昭和遺産ラブホテル同人誌「あまみのラブホ探訪」の発行、トークイベントなどもしています。

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