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【大阪府摂津市・おとぼけビーバーアミー 407号室】光の街を駆け抜ける、スポーツカーのお部屋

【大阪府摂津市・おとぼけビーバーアミー 407号室】光の街を駆け抜ける、スポーツカーのお部屋
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この記事は、ニュースレター「あまみの古今東西ラブホテル紀行」にて配信した記事を再編したものです

今回は大阪府摂津市にある「おとぼけビーバーアミー」を訪れました。

以前、カップルズですごいデザインの部屋を見たことがあり、そこにずっと入ってみたかったのです。

おとぼけビーバーアミーに限ったことではありませんが、関西圏内は「近くていつでも行ける」と思って後回し後回しになり、逆になかなか行かない……という、ある種のあるある的な理由でやっとの訪問です。

※カップルズの該当ページは現在非公開となっています

目次

外観・ガレージ

大阪モノレール、南摂津駅から約5分ほど。数軒ラブホテルが並ぶエリアがあります。

中でもおとぼけビーバーアミーは、なんとも主張のない佇まい。外には最低限の照明と、フラッグが出ていました。

ガレージに車を入れると、中は思っていたよりも広い。また、明るいのも防犯上よろしいな、と思いました。

ラブホテルのガレージは暗いところが多いので(これはこれで、場所柄意味はあるんですが)意外でした。

フロント

建物に入ると、中は結構広々としていて、左手のショーケースには雑貨が並んでいます。メンバーズカードのポイントプレゼントかな。

正面には部屋の写真パネルがずらりと並んでいます。全24部屋で、このときの空き部屋は5部屋くらいだったと思います。行きたかった部屋は407号室で、写真はしっかりと灯っていました。

こういう時は「日頃の行いの良さやな!」と強気で自画自賛しがちです(逆に引きが悪いときは「昔から運が……」なんてションボリする)。よしよし、と写真パネルのボタンを押し、エレベーターへ。

エレベーターはパネル向かって右手にあります。鏡張りのドアだったので、壁のように見えてドアが開くまでどこがエレベーターかわかりませんでした。立っていた位置が少しエレベーターとズレていて、ちょっと恥ずかしい。

4階で降りると、ドアが等間隔で並んでいます。上の方をみると、部屋番号のライトがチカチカと点滅していました。部屋番号のすぐ下には、部屋の名前が書かれています。

今回選んだ407号室の名前は「サマードリーム」。真冬に来ると、また違った趣を感じるネーミングですね。

玄関

ドアを開けると、玄関は広め。さらに左手にドアがあるので、開けてみます。正面に水まわりエリアが、右手には日焼けサロンルームが、その向こうにメインルームへのドアがあります。

日焼けサロンルームは「調整中につき使用禁止」と貼り紙があり、ドアノブはなくなっていました。

メインルーム

まずはメインルームへ。

ドアを開けると、真正面にスポーツカーのような形のベッドが置かれています。ボディはアイボリーに見えますが、元々の色なのか、あるいはホワイトからの経年劣化による色合いなのかは判断できませんでした。

フロントグリルはスポーツカーやレーシングカーといった雰囲気のデザインではありません。特定のモデルがあるというよりは、いくつかの車をあわせたようなイメージでしょうか?(お詳しい方いればぜひご意見お聞かせください!)

サイドにはいくつかカッティングステッカーを模したようなものも。スポーツカーなのか、レーシングカーなのか、判断が非常に難しい……。

ベッドのヘッドボードあたりには「speedrace」と書かれたネオンサインが掲げられており、白い光が部屋全体を包んでいます。

そこから、三角型に配置された電球がピッピッピッと車の前方へ向かって順に光ります

光の先には、テーブルとソファがあり、テーブルはお好み焼きに使うコテのような色形をしています。とてもユニークなデザイン。

その頭上には、カラフルなアクリル板がはめられた天井と、ムーディーなデザインの照明が設置されています。そして、シンプルな茶色のソファ。

テーブルの形と、天井の飾りを見るに、開業当初はまた全然違う見た目のソファが置いていたんじゃないかと想像してみます。

テーブルとソファを合わせて円形になるようなデザイン・設置になっていたんじゃないかな……なんて想像するとワクワクしますね。

ベッド向かって右手の床には、ネオン管が何本もあります。ベッドにあるスイッチをパチパチといくつかオンにしてみたら、じわりとゆっくり、ネオン管が灯りました。

赤、白、黄色、青、と順番に点灯していき、最後にぱっと全部消える、を繰り返していきます。

ベッド真正面に立ち、こちらに向かって順番に灯っていく電球や、点滅を繰り返すネオン管を見ていると、街の灯りの中を颯爽と進んでいく車のように見えてきます。

法隆寺自動車学校のCMに出てくる、昭和の人がイメージした未来都市を走り抜ける車みたい。古いのか、新しいのか、よくわからないけど、とにかくかっこいいことは確か。

水まわり

バスルームとトイレは一緒になっています。ドアを開けると、すぐ右手にトイレ、奥右手に洗面、左手にバスルームという配置で、それぞれドアはありません。

お風呂

えんじ色のバスタブで、ごくごく一般的な広さのように思います。

エアマットも設置されていて、海で跳ねるシャチのイラストが描かれています。だいたいはグレーのシンプルなカラーのマットを置いているところが多いので、イラスト入りは新鮮。金のスケベ椅子も置いていました。

バスマットはオレンジ色で、ビーバーのイラストとロゴがジャガード織りで描かれています。これは良いぞ! と言いたいところですが、ビーバーのイラストが簡略化されすぎており、原型をとどめていません。

ゴーストバスターズに出てくるオバケみたい! 公式なのにパチモンのように見える不思議。でも、売ってたら間違いなく買っています。

なお、玄関、水まわり、メインルームをつなぐ廊下的な部分の床は、縞鋼板(しまこうはん、チェッカープレート)を模したフロアシートが貼られていました。

スポーツカー型のベッドが置かれていることを考慮すると、ピットをイメージしているのかも。

トイレ

バスタブと同じようなえんじ色の便器で、ウォシュレット付き。ナプキンの設置もありました。

洗面

バスルーム・トイレの奥にあるが、明るさとしては申し分ないです。また、広さもあるので使い勝手も良さそう。

ドライヤーはヴィダルのものが置かれています。洗面器は赤色で、トイレやバスタブより明度が高いように感じました。共色というわけではなさそう。

まとめ

精算時は、フロントに退室の電話をし、1階フロントでの後払いとなっていました。

改めてフロントの写真パネルを見ながら、こんなにも夢にあふれた部屋が、大阪にもまだあるなんて信じられない……と余韻をかみしめます。

ほかにも平成アーバンな雰囲気の部屋がちらほらあったし、部屋のネーミングも気になるし、また訪れたいと思います。

休憩・宿泊におすすめ

参考価格

休憩 3,030円 (平日夜2時間ほどの利用)
利用料金、設備は2024年訪問当時のものです。料金は、利用日・時間帯によって変わります。この記事の限りではありませんのでご注意ください。

おとぼけビーバーアミー 詳細

住所:大阪府摂津市鳥飼和道1-1-13

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昭和ラブホ・平成ラブホ探訪家の「逢根あまみ(あいねあまみ)」が、マジメに、思いのままに、ラブホテルにまつわるあれこれを書き連ねる、“チラ裏的”ニュースレターです。
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この記事を書いた人

昭和の趣の残るラブホテル=昭和遺産ラブホテルの記録・レポートをするユニット「終末トラベラー」主宰。昭和遺産ラブホテル、終末観光地の記録をしています。昭和遺産ラブホテル同人誌「あまみのラブホ探訪」の発行、トークイベントなどもしています。

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