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【昭和レトロラブホ】派手な外観や回転ベッドだけじゃない!昭和遺産ラブホテルの楽しみ方

派手な外観や回転ベッドだけじゃない!昭和遺産ラブホテルの楽しみ方
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みなさん、昭和遺産ラブホテルを楽しんでいますか?

「昭和」「ラブホテル」……というと、派手な外観や趣のある外観を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

はたまた、今ではなかなか作られることのない、独創的なベッドを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。

「レトロ」な雰囲気を楽しむ人が増えてきた現代では、そういった雰囲気やデザインを楽しみにされている方も多いと思います。

でも、本当にそれだけなのでしょうか。外観やベッドからしか、昭和の趣や昭和レトロを感じられないのでしょうか。

答えは「NO」です。

昭和遺産ラブホテルでは、様々な部分から昭和を垣間見ることができます。

気付かずにスルーしてしまいそうなものでも、とりこぼさずに観賞することで、今までよりももっともっと昭和遺産ラブホテルを好きになれる!

今回はそんなご提案をしたいと思います。

目次

昭和遺産ラブホテルとは?

昭和遺産ラブホテルの定義

  • 昭和の趣が感じられる
  • 1985年までに開業したラブホテル

大前提として「昭和の趣が残るラブホテル」です。漠然としていますが、一番の定義。

昭和、と一言で言っても初期・中期・後期と様々ありますが、感覚的には中期の終わりごろ〜後期。これは私の思う定義なので、主観です。

そして、目安として「1985年までに開業したラブホテル」も重視しています。

この1985年というのは、新風営法が施行された年。この新風営法で、鏡張りや回転ベッドに制限が設けられてしまい、これらが衰退してしまう直接的な要因となりました。

余談ですが、回転ベッドは新風営法施行以前から衰退の兆しを見せていたように思うので、新風営法のせいで衰退が始まったというよりは法律がとどめをさした……そんな印象です。

昭和遺産ラブホテルの観賞ポイント

そんな昭和遺産ラブホテルですが、観賞ポイントは多岐に渡ります。その一部をどんどんご紹介していきます。

外観

昭和な雰囲気のネオンサイン、高速道路沿いでよく見かけるギラギラした外観は、わかりやすい観賞ポイントです。

ありし日の大阪・十三のラブホ街

郊外の道を走ってると見ることが多いと思いますが、お城みたいな建物もおすすめの観賞ポイント。

幼い頃、こういうものを見て「あれなに?」と聞いて、お父さんお母さんを困らせた覚えのある人も少なくないと思います。

今はシンプルで小綺麗な外観や、リゾートホテル風の外観が主流なので、こういったものも貴重な存在になっています。

モーターイン方式

これは入室方法のひとつで、ガレージに車を止めて、そのガレージから直接客室へ移動できます。

土地の広い郊外に多いタイプで、フロントへ行かないため、誰にも会わず、プライバシーが守られるということで、一部の利用者から絶大な人気を誇っています。

実はこれも、法律によって制限されてしまって、新設できないと言われている建て方。今では貴重なものになってます。

同じくモーターイン方式ですが、こちらは戸建タイプになってます。

客室がそれぞれ一軒家のように独立しています。かなり広い敷地が必要なので、数はそんなに多くありません。

階段

都会でラブホテルというと、エレベーターが多いと思いますが、実は昭和遺産ラブホテルには階段が残っていることがあります。

その階段もモダンで非常に美しいものが多いのです。

エレベーター

階段よりは身近に感じるエレベーターも、よくよく見ると古いものが現役で稼動してることがあります。

銘板には「三菱エレペット」と書かれていて、ひとめで古いものだとわかります。

ドア

客室ドアのモチーフも素晴らしいデザインが多く、注目すべき点です。

この写真はどちらもドアの上部にアーチがあり、柔らかい印象ですが同時に重厚感も演出されています。

バスルーム

昭和遺産ラブホテルのバスルームの代表といえば、このガラス張り。

浴室の壁がガラスになっていて、客室やベッドから中をのぞくことができるという設備です。

ガラス張りのバスルームの中には、ステンドグラス風になっているものも多くあります。

また、タイルを用いた場所も残っています。

昔ながらの豆タイルのほか、ビビッドなカラーやパターンを使った大きなタイルのバスルームにも可愛いものが多く、注目したい場所です。

変わり種バスタブ

バスルームつながりで、次は変わり種バスタブをご紹介しようと思います。

これはサラダボウルバスというもので、透明のサラダボウルのような見た目をしていることから、こう呼ばれています。

よく足を滑らせるということや、経年劣化で曇ることなどを理由に減少して、現在では見かけることが少なくなりました。

他にも貝殻の形をしたシェルバスも人気があります。

回転ベッド

昭和ラブホの代名詞と言っても過言ではないのが回転ベッドです。

ボタンを押すとゆっくりと回転するベッドになっています。

1970年代に全盛期となりますが、新風営法施行により、制限の対象となったことで減少しました。

ただ、当時から設置されていて既得権を持つホテルでは現在も楽しめます。

亜種として、回転しながら上下する「せり上がり回転ベッド」もあります。

鏡張り

回転ベッドと同じく昭和ラブホの代表格とされるのがこの鏡張りです。

新風営法で、客室内の鏡の面積も制限され、現在ではこのような多くの鏡を新設することが困難となっています。

特殊ベッド

特殊ベッドというのはいわゆる普通のベッドとは異なるものです。

回転ベッドみたいに動くものも特殊ベッド、この写真のように動かないけれど形が変わってるものなども特殊ベッドと呼びます。

特殊ベッドの中には、前後に稼働する乗り物を模したものや、かわいい動物を模したものなど様々。

星空天井

スペースシャトルベッドを設置している部屋など、宇宙をイメージした内装の客室でよく使われているのが星空天井です。

天井の鏡に電球が埋まっていて、星の瞬きを表現するように電球が点滅します。

星空天井を用いた部屋の中には壁、床がすべて鏡になっているタイプもあります。

そういった部屋はまるで宇宙空間にいるような感覚になれるので非日常を楽しむにはぴったりです。

エンタメ設備

昭和遺産ラブホテルの中には、遊具を設置している客室もあります。

これは実際に乗ることができるメリーゴーランドです。コーヒーカップやブランコ、ウォータースライダーのあるホテルなんかもあったりします。

また、当時、時代の最先端だった設備が今でも楽しめる場所もあります。ファミコンボックス、レーザーディスクカラオケなどなど。

エアシューター

空気圧で、フロントと客室でカプセルのやり取りをし、料金の支払い等をしていました。現在では自動精算機が主流となっていて減少しています。

クロス(壁紙)

内装の雰囲気によって、凝った壁紙が使用されていたのも特徴の一つです。和室には美人画が、スペーシーな部屋には宇宙柄の壁紙が使用されることが多いです。また、ベルベッドの壁紙もよく見かけます。チンチラも人気がありました。

ソファ

昭和遺産ラブホテルでは、ソファも高級感のあるものが多用されています。

ライター・マッチ

ライターやマッチのデザインが秀逸なのも、昭和ラブホのすばらしいところ。マッチのところは随分減ってしまいましたが、ライターはまだまだ健在です。とはいえ、最近は防犯・防火対策で室内に置いていないこともありますので、フロントに一声かけないといけない場合もあります。

実家アイテム

実家アイテムとは、実家やおばあちゃんちにありそうな物品のことを指します。たとえば、なんだかよくわからないけどデカい灰皿、茶ビツと急須のセット、ファンシーなイラストの描かれたゴミ箱、ぺちゃんこの座布団、いわゆるオカンアートのようなもの……。非日常を演出するラブホテルに、日常を連想させるアイテムがあるというギャップがポイントです。

ラブホめし

ラブホテルでは、ルームサービスをされているところもあります。

内装は昭和の趣を残しつつも、セミオーダーのオムライスやレストランのようなオシャレなご飯を楽しめるところも。

お部屋でゆっくりしながら食べるラブホめしもオススメです。

絶対あかんやつ

金原みわさんのタグでおなじみの「絶対あかんやつ」は、昭和遺産ラブホテルにもあります。

なぜかすこし間の抜けた、愛嬌のある見た目をしていることが多く、お好きな方も少なくないはず。

SNSなどにアップする際は、配慮した方が親切だと思います。このサイトや、運営SNSではホテル名や部屋番号は伏せるようにしています。

他にも……

他にも、スイッチパネル・貼り紙・カーペット・インフォメーション・コンビニボックスや冷蔵庫・webサイト・看板メンバーズカードタイポグラフィなど、見どころは山ほどあります。

ぜひ、気になるお部屋へ入室して、じっくりと観賞してみてください。きっと新たな視点に出会えるはずです。

ラブホテルはその場所柄、人と対面したくない、人の目を気にする利用者も多くいます。

外観や共用部分などでは、不要な撮影は避け、入室時の移動は素早く済ませましょう。

プライバシーを尊重したい人も、建築物として楽しみたい人も、お互いを尊重して気持ちよく利用できるように心がけましょう。

更新情報

2021/12/07 加筆修正、リンク追加

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昭和ラブホ・平成ラブホ探訪家の「逢根あまみ(あいねあまみ)」が、マジメに、思いのままに、ラブホテルにまつわるあれこれを書き連ねる、“チラ裏的”ニュースレターです。
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この記事を書いた人

昭和の趣の残るラブホテル=昭和遺産ラブホテルの記録・レポートをするユニット「終末トラベラー」主宰。昭和遺産ラブホテル、終末観光地の記録をしています。昭和遺産ラブホテル同人誌「あまみのラブホ探訪」の発行、トークイベントなどもしています。

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