「京都」「ラブホテル」と聞くと、名神高速道路の京都南インターのラブホテル街を思い浮かべる人は少なくないだろう。関西有数のラブホテル街の京都南インターエリアには、今でも多くのラブホテル・レジャーホテルが軒を連ねる。
……が、今回ご紹介するのはそこから、まだ少し南に下がった場所にある、知る人ぞ知るあのラブホテルだ。
南インター、より少し南
名神高速道路の京都南インターよりも、まだ南へ2キロほど行ったところ。
下鳥羽と呼ばれるあたりに、ホテルシャルマンはある。数年前までは大きなネオンサインが国道1号から見えていたが、今は景観条例の影響か、少し落ち着いたみためになっている。
非常に大型のラブホテルで、客室は実に69室。バラエティ豊かすぎる客室が揃っているシャルマンだが、今回は345号室を探訪してみる。
いざ、入室
ここはワンガレージワンルームのモーテルタイプ。ガレージからすぐに客室へアクセスできる。
客室は白(アイボリー?)を基調にしていて、メルヘンチックだ。
水まわり
客室とは対照的に、夜を思わせるような紺色を基調にしているように感じる。洗面台や、トイレのタイル、浴槽などが紺色で統一されている。
そして、トイレのドアはまさかのスケルトン。中で用を足している姿が丸見えだ。これはちょっと戸惑う……。
もちろん、客室と水まわりの間にはドアがあるので、一応、なんとかなるにはなるけれど……。
メインルーム
メインルームのベッド周りは、いわゆる一般的なベッドルームといった感じだ。この部屋のすごいところは、ベッドではない。
星空の下でメリーゴーランドを楽しむ
この部屋のみどころは、何と言ってもメリーゴーランドだろう。首元のボタンを押すと、2頭の馬が追いかけ合うように駆ける。
この操作盤、よく見ると「左回り」「停止」「右回り」と3つのボタンがある。メリーゴーランドなのだから右回り(=前進)だけで良いのに、なぜ左回り(=後進)もあるのかというと、回転ベッドと同じ動力を使用しているため。
なお、このメリーゴーランドは回転ベッドなどを製造していた「日産ベッド」のもの。
そして、もうひとつの特徴が、満天の星空……を模した天井だ。
この星空天井(正式名称はわからないのだけど、便宜上わたしはそう呼んでいる)は、天井にたくさんの電球が埋まっていて、それが星のように瞬く。
部屋の照明を消すと、天井の星空が床の鏡に反射し、空に投げ出されたかのような感覚になる。
その中で、馬にまたがり、ゆっくりと空を駆ける……おとぎ話の中でしか味わえないような、ロマンチックなひとときをこの部屋では楽しめる。きっと、どんな逢瀬よりもロマンチックなひとときだ。
他の客室は?
シャルマンには、他にもたくさんのおもしろい客室がある。
ウォータースライダー、ゴルフの打ちっ放し、スポーツジム、テニスコート、ビリヤード、人間洗濯機……文字におこすだけでワクワクしてしまうような客室ばかりだ。
まとめ
バラエティー豊かな部屋が揃うのに、料金はお手頃価格で楽しみやすいラブホテル。公共交通機関を利用すると、少しアクセスがしにくいのが難点ではあるが、タクシーを併用すればマイカーがなくても利用可能だ。
4,280円 (夜間2時間ほどの休憩利用)
利用料金、設備は2014年訪問当時のものです。料金は、利用日・時間帯によって変わります。この記事の限りではありませんのでご注意ください。
訪問後2年以上経過している記事です。料金・内装・サービスなど、状況が変わっている場合があります。悪しからずご了承ください。
ホテルシャルマン 詳細
住所:京都府京都市伏見区下鳥羽広長町127
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